西軽井沢移住生活 御代田ライフ

渋谷から西軽井沢に移住 菜園 テニス 人間関係

人生の終わりを迎える場所として考える軽井沢

2月4日 土曜

テレビのドキュメンタリーで、さまざまな人の終焉を目にします。
歌手や、俳優や、芸術家、小説家・・・。
輝かしく、立派だった人たちも、最後は、ほぼ同じように、老いと向き合い、ときにあがき、覚悟し、はじめて体験する終わりにたじろぎます。

ミュージシャンであれ、落語家であれ、築き上げた芸が、老いにより弱り、自分に厳しければそれだけ、力を失った自分に落胆し、身を引くことを覚悟し始めます。

凛々しく、どんな運命にも、毅然として立ち向かおうとしながらも、没落する恐怖が垣間見え、どんな人でも、同じように弱く、卓越することの難しさがあります。

そんな自分を、ドキュメンタリー番組の素材にする決心をなぜしたか、そこは分かりません。
最後まで、大勢の人に、自分の姿を見せることが使命だと考えたのか、あるいは「仕事」をすることで、迷いや恐怖から逃げようとしたのか、ただ単に仕事として出演料を手にすることができるからか。

間もなく死ぬことがわかっていても、映画やドラマに出演したり、最後の作品を作ろう(映画や小説や絵画や)、そういう人は、それが自分の終わりにふさわしいと考えているのではないかと思います。
(武士が、老いてよれよれになって朽ち果てるより、戦場で闘って華々しく散りたいと思うのと同様でしょうか)

地味な人生であった人たちは、死ぬまで、淡々とそれまでと同じように静かに過ごして、笑ったりし、どうにもならなくなるまでそれを続けようとします。

asa


軽井沢に移住してくる人たちの何割かは、可能なら死ぬその日まで、心穏やかに、自然につつまれ、ときに文化を楽しみ、食べたいものを食べ、もめごとやわずらわしいことから距離を置き、もう社会からはさほど必要とされないのだから無駄にあがかず、数少ない友人知人親族たちと最小限かこまれ、静かに生活してゆきたい、そう考えた人たちではないかな、と思います。

想像したよりは、静かではないかもしれないにしても、ここでは、多くを望まなければ、そのような生活ができます。
他の田舎でもできますが、思うに、軽井沢は、特に御代田や小諸、佐久では、他より淡々と、それでいて味わい深い生活ができる場所ではないでしょうか。
(病気と、お金の心配がなければです。よりお金があれば軽井沢のベストエリア、少なければそれなりのエリアがいいです)