引っ越したばかりの頃は、人が住んでるなと感じる家は、まわり100メートル以内に3件くらいでした。
そのうち、話をしたり、わずかでも接触があるところは2件。
しばらくして、隣の集合住宅にも、住んでいる家族がいると分かった。
今は、新たに2件、永住組が引っ越ししてきた。
別荘として、たまにだけ姿を見せる家族が2件増えた。
新たな永住家族とは、少なくとも1度以上は会話挨拶をした。
おそらく、これ以上、親しく近所つきあいすることもないだろう。
助け合いが必要な何かあれば別だが、今まで、そういうことは何もなかった。
ご老人夫婦も多いから、もし、どちらかがお亡くなりになって、おひとりさまになったら、もしかしたら不自由するだろうから、何か役に立てるというか、それが必要なことがあるかもしれないけど。
大雪も少ない。
移住1年目には、雪かきしないと、車が動かないこともあった。
どこからどこまでを雪かきするか、そういう協力関係が必要で、ずっと冬にはそういうことがあるかと思ったら、暖冬のせいか、雪かきが必要なほど雪が降らない。
そのうえ、私たちより上のほうに住んでいる人たちが増えて、その人たちにとっても生活道路、少々の雪なら、車が走れば飛ばされる。
散歩する人たちもいる。
愛想よく挨拶してくれる人もいれば、できれば他人と接触したくないな、という感じの人もいる。
しょっちゅう顔を合わすと、挨拶だけではなく、なんか会話しなくちゃというプレッシャー、私はさりげない会話が苦手なので、多分、愛想が悪く受け取られているかもしれないな。
いずれにせよ、話す情報がない。天気、菜園、流行りの病気、動物・・・などなど、あたりさわりない、してもしなくてもよい話でコミュニケーションするしかない。
私には、女の子を口説くよりも難しい。
自家野菜や卵を、プレゼントするというのも、田舎ではよくあることだろうが、ただもらいっぱなしは駄目らしい。
キュウリだトマトだなどは、どこでも割と簡単に栽培できるから、もらってもありがたくないのではと思う。
卵も、烏骨鶏の卵だからといって、驚くほどおいしいわけでもないし、衛生面がどうのと神経質な人もいるだろう。
田舎暮らしに向いている人と、田舎にいても都会臭さが取れないで独立的に暮らす人と、私は多分、後者にちかいかもしれない。
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今日は、歯医者さんで治療。
どうも、奥歯のインプラントが壊れたらしい。
インプラントは高い。
いくら自由診療だからって、もう少し安くならないものか、もしくは保険適用にならないものでしょうか。
20年以上も前に治療、どこのブランドのインプラントか、なんてわかるはずない。どこの歯医者だったかだって曖昧だし、つきとめたとして、果たしてそんな昔のことだ、どこのブランドでした、と答えてもらえるだろうか。
憂鬱の種がまたひとつ増えました。